【とんでもないエイジングが魅力】特別ではないが「本物」を感じるシンプルな二つ折りヌメ革財布



こちらは自作です!

イタリアのヌメ革を使用した、シンプルで上質な二つ折り財布。この革はベジタブルタンニン鞣しで、たっぷりとオイルを含みながらも非常に丈夫です。
しかし何よりの魅力は、その“エイジング”。
使い込むほどに深みを増し、持つ人だけの風合いへと育っていきます

実際にイタリアを訪れた際、素人目にも革の質の良さがはっきりと分かりました。
ただし「イタリア産」といっても、日本に入ってくる革の多くは、現地の工房で実際に使われているものとは少し異なるのが現実です。 私は、イタリアの職人たちが日常的に使う革にできるだけ近いものを探し求めて使用しています。
年々入手が難しくなってきていますが、それだけに価値のある素材です。



シンプルな設計の理由



革そのものの魅力を最大限に引き出すため、あえて飽きのこないシンプルな設計にしています。
余計な装飾は加えず、「革がすべての答えを出してくれる」──そんな想いで作りました。

日常で使い込むほどに、味わいとともに愛着が深まります。 かつて「革は一生物」と言われた時代がありました。 しかし、どんなに高級な財布でも、使い続ければ縫製や構造が壊れることはあります。 だからこそ、私は修理しながら永く使える設計にこだわりました。

また、私が愛用している A.P.C. のデニムのポケット にもすっきり収まるサイズ感で設計。小さなこだわりですが、実際の使いやすさを大切にしています。



イタリア産のヌメ革のエイジング



シンプルなヌメ革ですが、ただ手に取り、ただ使っているだけで、
内側にたっぷりと含まれたオイルが少しずつ滲み出し、
日を追うごとに潤いと艶が増していくのがはっきりと分かります。

特別な手入れをしなくても、自然と美しいエイジングを見せてくれる──
まるで革そのものが生きているような感覚です。
そんな変化を眺めていると、不思議と毎日のモチベーションまで変わってくる気がします。

コシはしっかりと残りながらも、手に馴染む柔らかさがあり、
長く使ってもヘタることがありません。
これまで様々な革を使ってきましたが、
やはりイタリア産のヌメ革には“歴然とした違い”を感じます。

ヌメ革は、革の魅力を最もストレートに味わえる素材。
時間とともに育っていくその過程こそが、何よりの楽しみです。



まとめ


レザークラフトを始めたきっかけは、やはりヌメ革の魅力に惹かれたことが大きいです。
実際に作ってみると、素材は何でも良いわけではなく
“本物の革”には確かな存在感と深みがあることを実感しました。

革は、もともと生き物の一部だったもの。
その“次の形”として、長く愛用され続けることこそが、革の本当の魅力だと思っています。

ぜひ、一度“本物のレザー”の手触りとエイジングを味わってみてください。
きっと、その良さを日々感じていただけるはずです。

そんじゃーね!